活性酸素

ここ数年来、癌や成人病、皮膚のトラブルを始め、 種々の疾病を引き起こす原因として活性酸素がクローズアップされてきました。

 活性酸素とは

 活性酸素は電子が抜け落ちた不安定な状態の酸素分子の事を呼びます。 人間が呼吸すると、その約2%が活性酸素となり、 免疫細胞(マクロファージ)がウィルス、雑菌、等の有事物質を殺す際に使われます。 また、人間以外の動物・植物でも免疫機能に使われています。 このように、活性酸素は人間、生物が生きるためには、無くてはならない存在です。 例えば天気の良い日に布団を干し、ダニや細菌を殺すように、地球全体も紫外線によって消毒されていますが、 これは紫外線が地球の物質に照射されると強烈な活性酸素を発生させ、ダニや細菌・かび等を死滅させる為です。

 過剰に発生すると

 通常、体内で活性酸素が過剰に増えても、 SOD(スーパー オキサイド ディスムターゼ)という活性酸素を除去する酵素が働き、 バランスを取っています。 しかし、近年この活性酸素が諸処の理由により大量に発生するようになり、 SODとのバランスが崩れると、様々な疾病を引き起こすと考えられています。

 様々な原因で発生する活性酸素

 活性酸素が過剰に発生する原因として次のようなもの等があります。

  1. 環境汚染
  2. 加工食品の摂取
  3. 電磁波の被爆(紫外線、放射線)
  4. 窒素化合物の吸引
  5. ストレス

1970年代の経済成長に伴い、環境汚染が急激に進み、様々な汚染物質を生み出しました。 工場の煤煙・車の排気ガス・強烈な農薬や殺虫剤・化学添加物・化学薬品・たばこの煙等です。 これらの汚染物質を体が取り込む度に、活性酸素が人体で増産され、 その結果、正常な細胞までもが痛めつけられています。 このような原因の増加に伴い、体内の活性酸素が激増するようになりました。 また、活性酸素の増加要因が多様化するに共に、 活性酸素の増加がアトピー・アレルギーその他疾病の主たる原因である事が判ってきました。


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