内服薬は安全か

 まずカユミの起こる代表的な症状として

 身体の免疫であるIge抗体と結合した肥満細胞と抗原(アレルゲン)が反応した結果、 肥満細胞よりヒスタミンが遊離して、それが血液の透過性を高め炎症をもたらしカユミとなります。

 抗アレルギー剤

 肥満細胞からヒスタミンが遊離するのを抑える働きをします。 消化官におけるアレルギー反応を抑制することにより、食物抗原の吸収を妨げ、 カユミや炎症を(治療というより)予防するのが目的です。 内服としてインタール、抗ヒスタミン剤の成分も含んだセルテクトがあります。

 抗ヒスタミン剤

 肥満細胞から遊離してしまったヒスタミンが体内にある受容体にくっつくのを抑える働きをします。 ぐうタイ的にはカユミの伝達物質ヒスタミンをブロック、ヒスタミンの受容体であるH・H2をブロックし、 ヒスタミンによる平滑筋収縮、血管透過性亢進などを完全に抑制することにより炎症などを抑え、 そこからくるカユミをブロックします。 内服としてアタラックスとポララミン、塗り薬ではオイラックスがあります。

 非ステロイド系の消炎剤

 非ステロイド系の消炎剤で、化学構造的にステロイド骨格を持たない抗炎症薬(塗り薬が主体)。 カユミより皮膚の炎症を改善するのが目的。

 身体に対する影響は?

●抗ヒスタミン剤
 ヒスタミンは本来身体にとって「悪い」化学伝達物質ではなく、 血圧や血管に対する大切な働きを持っています。 抗ヒスタミン剤でヒスタミンをブロックしていると、 身体はヒスタミンの体内の濃度を一定に保とうとして余計にヒスタミンを作るようになります。 抗ヒスタミン剤が、使い始めは、カユミや炎症をよく抑えられても、 次第に効かなくなるのはこのためです。

●アタラックス
 鎮静作用と同時に抗ヒスタミン作用があります。 神経症の症状に利く他、ジンマシン、皮膚炎、湿疹、等の カユミを伴う皮膚病や乗り物酔いなどの吐き気の予防薬としても使われ、 広く一般薬として用いられています。 副作用として、まれに発疹などの過敏症状、眠気、倦怠感、めまい、口の乾き、 食欲不振、吐き気、血圧の低下等を起こすことがあります。

●ポララミン(プロピルアミン系製剤)
 ヒスタミンの働きを抑えてカユミや炎症を和らげます。 副作用として、発疹、下痢、排尿困難、神経過敏、ものが二重に見えるなどの複視、 頭痛、口の乾き、眠気、まれにめまい、高齢者や病弱な人は眠気、 ふらつきなどの症状がでることがあります。 とくに重大な副作用として、感染症を誘発したり悪化させることがある他、 糖尿病、副腎皮質機能不全、急性副腎不全消化性潰瘍、すい炎、骨粗しょう症、 鬱状態、錯乱などの精神偏重を引き起こす事があります。

●抗アレルギー剤(主に食物アレルギーの治療)
 栄養を腸管で吸収するための受容体の中の一部をこれらの薬剤が塞いでしまう為に、 アレルゲンその物の体内への侵入が防げますが、 身体にとって必要な栄養の吸収も妨げてしまいます。

●抗アレルギー剤(主に食物アレルギーの治療)
 アレルギー性の発作を引き起こす物質の発生を抑える作用のある薬です。 過敏症状(発疹、カユミ)が現れることがある、頭痛、吐き気、嘔吐、胃痛、腹痛、 胃部・腹部、不快感、めまい、下痢、眠気、口の乾き、倦怠感、肝機能障害、 口内炎、食欲不振、動悸、浮腫等が起こることがあります。

 


Copyright (C) 2000-2009 丹羽式アトピークラブ, All rights reserved.