アトピー性皮膚炎の認識 |
具体的なアトピー性皮膚炎の認識とは、下記の通りと言えます。
ある特定の原因(真菌・白癬菌等の感染症や内臓疾患など)が認められず、慢性的に皮膚が乾燥し、 カユミがあり、場合によっては浮腫(むくみ)や炎症を起こしている状態で、 副腎皮質ホルモン剤により一時的にその症状は軽減するが再発をしやすい。 その原因についてはいくつか推測されているが、決定的なものはなく不明であるといえる。 また完治させる治療法も今のところなく、難治性の疾患である。
現代型アトピー・アレルギーについて |
爆発的増加 |
1991年保険健康福祉動向調査の結果、 日本人の3人に1人が何らかのアレルギーの症状に悩ませられるというデーターを発表。 1996年には全国のアトピー患者数は600万人とも言われるようになりました。 全国から重症アトピー患者が受診される土佐清水病院では、 入院患者だけで1992年340名、1993年900名。1994年2867名、近年5年間にいたっては、 アトピー受診数だけで10万人を超えています。
高齢化 |
30年前は、大学病院へ受診するアトピー、小児喘息の患者のなかに小学生以上はほとんど見られず、 また、アトピー性皮膚炎が発症する部位も両腕両足の屈曲部がほとんどで、 まれに熱く乾燥してもり上がった皮疹(ブツブツ)、 またそれ以外の部位は乾燥肌で(毛穴が目立ったような、鳥肌のような感じ)所々に痒みを訴えてる程度でした。
症状の重症化とガン化 |
1994年から1997年の3年間、超重症アトピー患者60人の皮膚病巣の遺伝子を丹羽免疫研究所で調べた結果、 内22人の遺伝子から、20年先に偏平上皮皮膚癌を発ガンする可能性がある遺伝子が見つかりました。
アトピー患者における合併症 |
アトピー性皮膚炎に、白内障、網膜剥離を伴う場合が増えており、 これはステロイドの副作用といわれる説も聞かれますが、 全くステロイドの外用も服用もしない患者も併発しています。 これは、アトピー性皮膚炎の原因である活性酸素と、 網膜や角膜に付着した油が結びついてできる過酸化資質が、 網膜や組織を破壊するために起こる疾病ということが判ってきました。
原因の多様化 |
30年ほど前のアトピー患者は、卵白だけに過敏性を示す患者がほとんどでしたが、 近年のアトピー患者は、様々な食材、植物、昆虫、金属、化学物質にアレルギー症状を示すようになりました。 特に化学物質過敏症(ハウスシック症候群、合成洗剤・薬品・排気ガス過敏症等)の増加が目立っています。
現代型アトピー・アレルギーの現状 |
現在アトピー・アレルギーは、なぜこんなに高齢化、重傷化したのでしょうか。その原因が解っていないということが、治療法の確率を困難にしています。
主な原因 |
- 環境ホルモン 環境ホルモンという言葉を聞いて危険なモノという事は何となく分かっていても、何がどのくらい恐いかということを良く理解している方は少ないように思います。環境ホルモンの危険性とその対策を紹介します。
- 飲み水 水道水が飲料水としては良くないことは以前からささやかれてきましたが、最近では環境ホルモン物質が検出されたりもしており、より深刻です。また、ペットボトル等に入れられた飲料水では雑菌の増殖が問題になっています。飲み水の問題点を指摘します。
- コンピュータ ITブームで急速に普及したパーソナルコンピュータ。しかし、パーソナルコンピュータにはアレルギー症状を発生させる原因が沢山あります。あなたの身にも危険が迫っているかもしれませんから、コンピュータの害について知ってください。
- 紫外線 近年、紫外線の害が世間を騒がせています。オゾンホールの被害が深刻化しているオーストラリアでは、行政が中心となった紫外線対策が行われています。紫外線の正体、そしてそれが何かを探ってみましょう。
- 活性酸素 最近、「活性酸素」という言葉をよく耳にするようになりました。ではこの「活性酸素」とはなんなのでしょうか?酸素の仲間?それとも・・・最近の爆発的増加によって、諸悪の根源となってしまった活性酸素について知ってください。
一般の対処療法の現状とその問題点 |
30年前と変わらぬマニュアル通りの対処療法 |
アトピー性皮膚炎を幼年期のアトピー性皮膚炎と限定して把握しようとする傾向があります。 これは高年齢のアトピーには当てはまらない場合がほとんどで、 幼年でも近年のように重症化したアトピー患者には当てはまらないと考えられます。
塗り薬としては皮膚の状態に応じて濃度を調整したステロイド剤か、 非ステロイド系の消炎剤(代表的なものに、アンダーム、スタデルム軟膏、トパルジック軟膏、サリドベール軟膏)、 内服薬としては抗ヒスタミン剤(アタラックス、ポララミンが代表的、塗り薬はオイラックス)、 抗アレルギー剤(インタール、セルテクト、ザジテンが代表的)を使用することがほとんどで、 何れもアトピー・アレルギーそのものを治していく薬ではなく、一時的に症状を軽減するものです。 しかし、使用を繰り返すので長期にわたり改善のみられない現代型アトピーの場合、 その副作用が問題になってきます。
対処療法薬の副作用と薬害 |
- 内服薬は安全か 皮膚科へ行くとステロイド軟膏と共に抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤等の内服薬が処方されますが、体にどのような影響を与えているでしょうか?
- ステロイド アトピー患者でその名を知らない人はいないんじゃないかというぐらい復旧しているステロイド。なぜこれほどまでにステロイドが復旧したのか、そして今騒がれている副作用とは何か?ステロイドの光と影を紹介します。
- 西洋医学と民間療法の問題点 さらにエスカレートする病院での強い副作用を伴う薬剤投与、また一方で、西洋医学を全く否定した民間療法。両者の問題点、そして本当の医療とはなんなのかを考えてみましょう。
アトピークラブでの対処療法 |
丹羽療法 |
- 丹羽療法の特徴 土佐清水病院と言う名前を聞いた事がある人はアトピー患者さんにはおおいのではないでしょうか?なぜこれほど知られているのか、そして安全と言われる丹羽療法で本当にアトピーは改善されるのか、丹羽療法の本質を知って下さい。
- 丹羽博士プロフィール 自然の生薬が95%含まれる薬を使っていく丹羽療法。しかし元々丹羽博士は最先端の化学療法について研究していました